著者
李 政元
出版者
関西学院大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、公開されている児童虐待刑事裁判例に計量的分析を施し、児童虐待発生の背景にある要因を探索することである。51件の判例データ(テキスト・データ)を形態素に分解し、類似形態素毎にカテゴリー化を行い、カテゴリー間の共機関係をカテゴリカル主成分分析およびクラスター分析により検討した。その結果、51件の児童虐待事案については、致死に至る場合には、片親および無職者の有無が関連していることが示唆された。