著者
中村 専一 東 伸行 新居 善三郎
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.63, no.6, pp.903-906, 1960-06-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
5

安定化処理した窒化ホウ素(BN)に塩酸,硫酸,リン酸等を加え,さらに分解促進剤として過マンガン酸カリウム,重クロム酸カリウム, 過塩素酸カリウム等を加えて硬質ガラス管に封入し, 190~300℃でオートクレーブ処理してBNの分解によるアンモニア態窒素の生成条件を検討した。分解液として硫酸がよく,その最適濃度は5Mである。アンモニア態窒素を減少させない分解促進剤としては過塩素酸カリウムが適当である。分解方法はBN30mgを5M硫酸4cc,過塩素酸カリウム40mgとともにL型に曲げた硬質ガラス管に封入し(または棒状封管を水平に置き),280℃で1~2時間保持するのが適当と思われる。