- 著者
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松宮 健太
岩井 将行
中澤 仁
徳田 英幸
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)
- 巻号頁・発行日
- vol.2001, no.65(2001-OS-087), pp.89-96, 2001-06-28
近年情報家電や携帯端末,センサなど多様な機器がネットワークに接続可能となり始めている.また,これらの機器を利用し,ユーザの状況や好みに適応したサービスを提供する環境が実現しつつある.複数の機器を利用して物理的な環境に対してサービスを提供する場合,類似機能による競合を回避する必要がある.また,複数のサービスが提供されている環境ではユーザの好みを反映して利用する機器を選出することが重要となる.本稿ではこれらの課題を解決する機構としてUser Preference supported Architecture for device automation(UPA)を提案する.UPAでは適用環境として壁や天井などで区切られた閉じた空間を想定し,空間ごとに類似機能を持つ機器やユーザの好みを統合的に管することでアプリケーションに対して利用可能な,競合の起きない,ユーザの好みに適応した機器を提供することを実現した.