著者
松尾 有香 芝 〓彦 万代 倫嗣
出版者
社団法人日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科學會雜誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.870-880, 1995-10-01
被引用文献数
3

部分床義歯の支台装置としてコーヌスクローネが長期間にわたって適切な機能を果たすことが明白となり,今日臨床で広く適用されるようになった.しかし外冠前装部に陶材の適用が困難なため末だ審美性の問題が解決されず残されている.本研究は,コーヌスクローネの外冠前装部に陶材の適用可能な合金を開発するための当教室の一連の研究であり,本論文ではCo-Cr-Ti合金に微量添加物としてZrを用いた,Zrの添加量と合金の物理的性質,機械的性質および陶材焼付強度について検討したものである.