著者
松崎 浩憲 玉井 信
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.543-550, 1997-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
8

1990 (平成2) 年に「多自然型川づくり」の通達が出されてからは, 多くの河川工事がこの方針に従って施工されてきている。最近では, 河川生態系についての関心が中心になってきている。しかし, この河州生態系に配慮した自然回復型河州工事に関する具体的な概念や技術的な方針が確立されていない。そのため, 目的を果たしていない施工事例も数多くあるのが現状である、本研究では, わが国おける自然回復型河川工事の変遷を概観した。これを踏まえて, 今後の河川工事の基本方針となるよう行動原理と具体的な設計方針を提案した。