著者
松崎 裕佑 梅村 祥之
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2016-MUS-110, no.14, pp.1-6, 2016-02-22

人間が作曲する場合,最初にコード進行を想定し,そのコード進行に基づいてメロディを生成するコード作曲法が用いられる.これをコンピュータアルゴリズムに置き換え,あらかじめコード進行を与え,その根音となる音高を骨格となる音符とし,骨格と骨格の間に非和声音などを用いて肉付けとなる音符を数個補い曲を生成するシステムを開発した.この手法で生成した曲を,心地よさとバラエティの豊富さの 2 つの面で楽曲コーパス中の実存曲と比較する主観評価実験を行った.その結果,バラエティについては,実存曲の方が富んでいるものの,心地よさについては,生成曲の方が心地よい曲が多いという結果を得た.