著者
松村 俊太郎 関谷 博 鍜治 武志 中村 英児
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)
巻号頁・発行日
vol.2013-OS-124, no.12, pp.1-7, 2013-02-21

分散処理システムにおいて,アプリケーションの処理速度が低下した場合の発生箇所の絞込みは,(1)自律動作により処理を担当するサブシステムや時系列などが異なること.(2)処理負荷やシステム環境による競合条件などの変化によるボトルネック発生箇所の変化,により困難である.これらの課題に対して,分散処理システムにおいてI/Oシステムコールをトレースして性能情報や呼出し履歴を収集・分析することにより,ボトルネックの発生箇所を特定する方式を提案する.また,提案方式を実装して評価を行い,トレースによる性能低下を抑止しながらI/Oボトルネックの原因となるコード位置が特定できることを報告する.