著者
松森 藍子 星野 寛
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.381-382, 2018-03-13

会話ロボットを用いた高齢者の生活意欲向上を目的とする“ACCRAプロジェクト”の第1段階として実施した、老人介護施設での高齢者と介護者へのニーズ調査と実験結果を報告する。調査では「職員でも友人でもない話し相手」としてロボットが求められていることに加え、「癒し」を目的とする会話だけでなく、敢えて「憎たらしさ」を残した言葉がけをすることが高齢者を鼓舞しQOLの向上・維持へ繋がることが見えてきた。実験では高齢者の表情を検出しながら会話を進め、相手に不快感を与えない程度の「憎たらしさ」のある会話を実現しようと試みた。会話シナリオは個々の興味・関心に配慮し、会話の効果は表情検出カメラで評価した。