著者
松浦 杏子
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2005-02-02

ユビキタス社会の到来とともに、日常生活を支援することの必要性が増している。現在、サービス構築において、「ユーザ」と技術や機能の間の壁を取り除くUsabilityが高いものがよいといわれているが、日常生活は個人的なものであるので、人を「ユーザ」ではなく個人として捉え、「楽しみ」という観点から、人を技術や機能とを結びつける、”Pleasurability”という新しい概念を提案する。まず、Pleasurabilityについて定義し、ケーススタディとして、Pleasurabilityを付加した日常生活支援サービスである、プレジャブルサービスを構築する。さらに、そのアプリケーションを評価し、検証することで、UsabilityだけでなくPleasurabilityを提供することの重要性を示す。