著者
広田 雄二 徳田 眞二 多々良 泉 木下 剛仁 松雪 セツ子
出版者
佐賀県農業試験研究センター
雑誌
佐賀県農業試験研究センター研究報告 (ISSN:13405241)
巻号頁・発行日
no.37, pp.1-19, 2012-10

「さがびより」は「佐賀27号(後の「天使の詩」)と「愛知100号(後の「あいちのかおりSBL」)」の組合せから育成された良質・良食味品種で、2004年から「佐賀37号」の系統名で試験を重ね、2008年に品種登録の申請を行い、2011年に登録された。「さがびより」の特性は次のとおりである。1. 出穂、成熟期は「ヒノヒカリ」より3~5日遅く、北部九州の温暖地では"中生の晩"に属する。2. 稈長は「ヒノヒカリ」よりやや短く、穂長は同等、穂数も同等で、草型は"偏穂数型"である。3. やや短稈で、稈がやや太いため、耐倒伏性は「ヒノヒカリ」より優れる。4. 収量性は「ヒノヒカリ」より10%以上多収である。5. 玄米千粒重は「ヒノヒカリ」より1.0g重く、外観品質は「ヒノヒカリ」よりやや良い。6. 高温登熟性は"中"で、登熟期間が高温でも品質、収量の低下は小さい。7. いもち病圃場抵抗性は葉いもち、穂いもちとも"弱"である。白葉枯病の圃場抵抗性は「ヒノヒカリ」と同じ"やや弱"である。8. 食味は外観、味、粘り、総合値いずれも「ヒノヒカリ」に優る。