- 著者
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松﨑 衆
- 雑誌
- 研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
- 巻号頁・発行日
- vol.2014-EC-31, no.64, pp.1-7, 2014-03-06
近年になり、より目にする機会が増えたプロジェクションマッピングは、制作に必要なツールやハードウェアの進歩に伴い、より大型で複雑な表現が可能になってきた.裏を返せば、それは同じ規模のものや更に小規模なものの制作がより容易になったとも捉えられる。より手軽にプロジェクションマッピングを行うことが可能になることにより、一般的な街頭広告などへの活用もできるようになる.その一例としてウィンドウディスプレイをテーマに、本稿では小規模向け、更には広告としてのプロジェクションマッピングが従来のものと大きく違う点を取り上げ、要求される視聴体験を与えられるシステムを提案する.実験結果により、視聴位置の分布と視聴者の取る動きによって異なる処理が適していることが分かった.分散し、各々が自由な動きを取るほど、分布の重心に最も近く、かつ動きの緩急が少ない視聴者の視点を追従することが最適であることが分かった.