著者
柘植 英哉
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.228-231, 1999-04-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
6

医薬品の添加物としての界面活性剤の利用は, その方法が確立されており, 乳化剤, 懸濁化剤, 可溶化剤, 保存剤等に使用される。界面活性剤の種類, 使用量は安全性面から法的に厳しく規制されている。少し見方を変えると薬物自身が界面活性剤に近い性質を示すことが多く, 界面物性に対する知識は医薬品研究の初期段階で重要である。また, ドラッグデリバリーシステム研究ではレシチン等のリン脂質を薬物を運ぶ容器として, さらに, 界面活性物質は吸収促進剤として研究がなされている。