著者
荻野 哲男 藤岡 健史 柳瀬 大輔
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2011-CE-111, no.5, pp.1-6, 2011-10-07

高等学校では,情報と情報技術の科学的理解とその活用を目的として,モデル化とシミュレーションを題材とした教育が行われている.そのプログラミング環境としては,初心者でも扱いやすい Squeak eToys 等のビジュアルベースのものが多く導入され,一定の教育効果が報告されている.しかしながら,次に C 言語や Excel VBA 等のテキストベースのプログラミング環境へと移行する際,学習者にとってこれらの環境間のギャップが大きく,有機的な学習につながりにくいことが明らかになってきている.そこで本研究では,このギャップを埋めるため,ブラウザベースのオープンソースプログラミング実行環境 「ますめ」 を新たに設計,試作した.本稿では,「ますめ」 の設計と実装および学習のための利用モデルケースについて説明する.