著者
竹村顕大朗 白井康雄 荻野哲男 高田秀志 上善恒雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.74, pp.9-16, 2006-07-08

Squeak eToysは直感的にプログラミングを学ぶことのできる優れた環境であり 年々着実に浸透していると考えられる.しかしながら,その優れた環境においても未だ学習を行うに当たって不便であると思われる部分は数々あり,それがカリキュラムのスムーズな進行を阻害してしまうというケースも往々にして見受けられる.そこで本稿では,学習内容とは関係のない煩雑な作業をまとめてわかりやすくパッケージ化したものを提供し,またそのパッケージの内部を閲覧し発展的内容を自主的に学習することを容易にさせるシステム およびそれを用いてSqueakeTbysを用いた学習をより効率化させることを提案する.また,この研究の一環として行ったワークショップの結果と考察についても報告する.Squeak elbys is good intuitive programming environment for education, and becomes more popular year by year. However, even in such splendid environment, there are many problems for educating and they often disturb smooth progress of our classes. In this paper, we propose a system. This system makes them easy to make complicated operations, which are not lesson contents, understandable by packaging them together. And they can learn progressive contents independently by viewing inside of the packaged operations. We also propose a plan to make education with Squeak elbys more efficiently by using the system. And we describe about a workshop that was held as a part of this study.
著者
荻野 哲男 藤岡 健史 柳瀬 大輔
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2011-CE-111, no.5, pp.1-6, 2011-10-07

高等学校では,情報と情報技術の科学的理解とその活用を目的として,モデル化とシミュレーションを題材とした教育が行われている.そのプログラミング環境としては,初心者でも扱いやすい Squeak eToys 等のビジュアルベースのものが多く導入され,一定の教育効果が報告されている.しかしながら,次に C 言語や Excel VBA 等のテキストベースのプログラミング環境へと移行する際,学習者にとってこれらの環境間のギャップが大きく,有機的な学習につながりにくいことが明らかになってきている.そこで本研究では,このギャップを埋めるため,ブラウザベースのオープンソースプログラミング実行環境 「ますめ」 を新たに設計,試作した.本稿では,「ますめ」 の設計と実装および学習のための利用モデルケースについて説明する.