著者
山鹿 知樹 柴崎 隆ー 角野 隆 渡部 富博
出版者
日本沿岸域学会
雑誌
沿岸域学会誌 (ISSN:13496123)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.39-50, 2004-06-30 (Released:2023-04-17)
参考文献数
15

要旨:我が国産業の競争力強化のため,物流コストの更なる低減が求められており,地球環境問題への対応と相まって,道路・鉄道・海運などの複数の輸送機関の連携を図るマルチモーダル輸送への取り組みが必要となっている。このマルチモーダル輸送を推進していくためには,従来以上に詳細な国際コンテナ貨物の港湾背後圏の分析が必要となっている。本研究では,鉄道および船舶貨物輸送実績に関する各資料を用いて,地域別コンテナ取扱量の比較を行い各資料の特性について考察した。また,全国輸出入コンテナ貨物流勘調査を用いて,輸送品目・相手国・輸送ロット・貨物の価格・生産消費地分布/OD貨物蘊・輸送距離帯等の親点から,鉄道および船舶輸送貨物の特性を分析した。これらの結果を踏まえ,マルチモーダル輸送の今後の展望に関して考察を行った。