- 著者
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葛山 浩
小紫 公也
桃沢 愛
荒川 義博
- 出版者
- THE JAPAN SOCIETY FOR AERONAUTICAL AND SPACE SCIENCES
- 雑誌
- TRANSACTIONS OF THE JAPAN SOCIETY FOR AERONAUTICAL AND SPACE SCIENCES, SPACE TECHNOLOGY JAPAN (ISSN:13473840)
- 巻号頁・発行日
- vol.1, pp.9-16, 2003
- 被引用文献数
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5
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エンジンサイクル解析を用いて,パルスレーザーラムジェット機のSSTO打ち上げの検討が行われた. 高々度では,多くのレーザーエネルギーが化学反応凍結流によって失われるが,重量100kg,断面積 1m<sup>2</sup>程度の機体にたいして,100MW程度のレーザーパワーでレーザーラムジェット機をSSTO打ち上げ 可能であることがわかった. また,エンジンサイクル解析により得られた運動量結合係数Cmを, CFDを用いて得られたCmと比較することでその妥当性を検討した. 結果として,エンジンサイクル解析はCmを過小評価していることがわかった. この理由は,実際の加熱過程における強い非定常なエネルギー入力と機体のafterbody上での 空間的にローカライズされた圧力上昇のためであると考えられる.