著者
梨本 沙織
出版者
北海道大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2023-04-01

つわりは多くの妊婦のQOLを低下させ、女性の活躍・少子化問題克服を妨げる一因となっている。つわりを引き起こす要因の候補として複数の因子が挙げられているものの、妊婦での介入研究が難しいことから、つわりとの因果関係が明らかにされた因子は今もなく、つわりが起こる機序は今も不明である。本研究ではマウスをつわり機序研究のためのモデル動物として用い、つわり増悪因子と目されているGDF15(成長分化因子15)とhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の相互作用とつわり様症状との因果関係を検証する。続いて、神経活性評価と脳機能操作により作用脳部位・神経群の特定を試みる。