著者
森 公高
出版者
日本監査研究学会
雑誌
現代監査 (ISSN:18832377)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.24, pp.17-25, 2014-03-31 (Released:2017-06-08)

経済社会のグローバリゼーションは既に始まっており,我が国の公認会計士はその対応が求められている。将来的には,会計士資格の相互承認により我が国企業の海外進出に伴う海外での監査・会計業務が拡大するとともに,海外の会計士が我が国に参入することも想定される。経済の重要なインフラである会計や監査の質の維持,公認会計士,会計事務所,監査事務所の国際競争力の強化が求められることになる。このような状況の下,我が国の会計・監査制度,公認会計士制度等の現状を踏まえ,グローバリゼーションによる影響を考察し,今後の経済社会における,これらの制度に対する期待を分析し,公認会計士等の果たすべき役割,会計プロフェッションの育成の在り方,さらに,我が国における公認会計士の行う税務業務の国際標準の在り方について検討を行った。