著者
森下 明平
出版者
一般社団法人 日本UAS産業振興協議会
雑誌
次世代移動体技術誌 (ISSN:24355453)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.72-79, 2020 (Released:2020-11-12)
参考文献数
6

ドローン用の同期モータでは,集中巻多極多スロット構造と SPMSM(表面磁石同期モータ)構造が一般的である。ドライブ装置も 120 度通電方式が採用されている。一方,一般産業用モータでは,小型化・高効率化が重要課題であることから,極数╱スロット比が 2 対 3 や 4 対 3 のものが多く,ドライブ装置も 180 度通電方式で,特にハイブリッド自動車や電気自動車ではベクトル制御が適用される。本稿では,ドローン用モータが一般産業用モータと異なる構造・駆動方式を採用している必然性を明らかにするとともに,ハルバッハ配列界磁をドローン用モータに適用するとこれらの必然性が消滅し,ドローン用モータ╱ジェネレータの小型化・高効率化が実現できる可能性を論じる。