著者
荒木 希世 松岡 貴浩 森下 貴文 川崎 信司
出版者
熊本県水産研究センター
巻号頁・発行日
no.9, pp.13-18, 2013 (Released:2014-03-06)

近年、有明海において頻発するChattonella赤潮は、赤潮の発生とクルマエビ漁獲量及び漁獲努力量の減少との関連性から、底生性甲殻類であるクルマエビの漁獲量の減少に影響を与えていることが示唆された。また、有明海においてC. antiquaの日周鉛直移動が確認され、本種が、栄養塩が十分に供給される状況下にあっても、能動的な輸送により夜間には海底直上層(水深19m)まで到達していることが明らかとなった。