著者
森山 拓也 Takuya Moriyama
出版者
同志社大学
巻号頁・発行日
2020-03-21

本研究は、トルコで40年以上にわたり続く反原発運動の特徴や戦略を分析するとともに、環境運動がトルコの民主化過程において果たした役割を考察したものである。社会運動研究の枠組みを採用し、運動参加者の用いる表現など文化的側面にも注目して、運動のフレーミング戦略を分析した。反原発運動は自らを「自由と民主主義を求める運動」としてフレーミングし、運動スタイルの祝祭性や創造性を通じて、運動過程においても民主的空間を予示的政治として実現させていることを明らかにした。