著者
森岡 義成
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.172-173, 1960

出産後寒さに向ったため, 室温は15~20℃を保たしめ, 直ちに父親ヒョウと母親ライオンを別離し, まったく秘密裏に仔レオポンを母親ライオンに一任し, 遂に38日目父親ヒョウと親仔水いらずの同居を決行し発表にいたったので, その間の苦労, 心配は言外のものであった. 以上のごとく昭和35年1月10日現在までは頗る健康 (もちろん12月20日に雌の風邪気味はあったが) であり, 将来への生長の希望を明るいものにしてくれているが, 1年経って見ないとまだまだ心配はつきない. これからの努力によって生長し, 3年以上経過した暁は雄のタテガミ発生にも希望はもてるし, F<SUB>2</SUB>を誕生さすことによって動物遺伝学をくつがえして見たいという野望にももえている次第であります.