著者
森本 大介 江草 洋 藤本 真
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告
巻号頁・発行日
vol.17, no.76, pp.61-67, 1993

物体の反射光を用いて行う光源推定は、ビデオカメラの色温度補正等の基本技術の一つである。光源推定は、画面内の色光の平均色差成分の偏りから予め想定される光源を選択することにより実現される。しかし、混合光に対する推定手法については検討されていない。本報告では、光源の種類とその混合割合を、色差平面上での入射光の位置とあらかじめ想定される複数の光源の位置との距離比率から求める。更に色差平面上に光源スペクトルの特徴を示す軸を加える方法を提案することで推定精度の向上を図る。最後にシミュレーション実験を行い、混合光に対して良好な推定結果を得ることができた。