著者
森本 肇
出版者
日本動物心理学会
雑誌
動物心理学年報 (ISSN:00035130)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.91-97, 1956-04-25 (Released:2009-10-14)
参考文献数
13

一般にandrogenは優位性を高め, estrogenは攻撃性を弱めるか, または影響しないことが認められているようである (1) 。魚類での性ホルセンと行動についての研究はただツルギメダカXiphophorus helleriで行われているだけのようである (1) 。メダカOryzias latipesの行動については色々な実験が行われている (2, 6, 8, 9, 10, 11, 12, 13) が, その行動に及ぼすホルモンの効果の研究は, まだ行われていない。そこで筆者は, メダカの2個体社会の行動に及ぼす去勢の影響について実験的分析を企てた。