著者
楊 海程
出版者
麗澤大学大学院言語教育研究科
雑誌
言語と文明 = Language & Civilization (ISSN:21859752)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.55-64, 2012-03-30

筆者は、1910 年代の21 ヶ条要求交渉から1930 年代の日中全面戦争が勃発するまでを対象とし、日中間の矛盾や軋轢がどのようなメカニズムで生成され、どのようにして関係悪化を引き起こしていったかについて、明らかにすることに関心を持っている。本稿は、「川越・張群会談」を対象とし、1936 年後半における日中国交調整交渉問題を取り上げた研究である。