- 著者
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安福 健祐
榎本 拓朗
阿部 浩和
- 出版者
- Japan Society for Graphic Science
- 雑誌
- 図学研究 (ISSN:03875512)
- 巻号頁・発行日
- vol.52, no.4, pp.19, 2019 (Released:2019-12-01)
- 参考文献数
- 9
本研究は,建築空間の色彩と肌理をパラメータとして制御可能な没入型の仮想環境において,二つの住宅モデル(ル・コルビュジエ設計のラ・ロッシュ邸およびルイス・バラガン設計のヒラルディ邸)を再現し,被験者による空間スケールと印象評価実験から,色彩と肌理が空間認識に及ぼす影響を明らかにした.スケール評価テストおよび描画テストでは,被験者がVRヘッドセットを装着して,各住宅の実際のスケールの選択と平面図の描画を行った.その結果,ヒラルディ邸は実際のスケールと同じもしくはわずかに大きく認識されるのに対し,ラ・ロッシュ邸は小さく認識される傾向がみられた.さらに,VRヘッドセットを装着して各住宅の空間印象をSD法により評価した結果,色彩と肌理の違いによる印象の差に特徴がみられた.