著者
横山 昂史
出版者
富山救急医療学会
雑誌
富山救急医療学会 (ISSN:21854424)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, 2019

【はじめに】<br> 今回、救急活動中に妨害・暴行行為を受け、対応に苦慮した症例を経験したので紹介する。<br>【症例】<br> 60歳代男性、体調不良を訴え救急要請したもの。<br> 救急隊到着時、酩酊状態で救急隊の観察等に応じない状態。<br> 一緒にいる妻及び救急隊に暴言を吐き、また足で蹴るなどの暴行行為を受けたため、救急隊のみでの活動は困難と判断し、警察官を要請。<br> 現場到着した警察官のパトカーを足で蹴り、パトカーを損傷させ現行犯逮捕された。<br>【経過】<br> 今回の症例について当消防本部で会議を開催し、反省事項、今後の対応方法について検討した。<br> また、所管警察署に救急活動中に妨害・暴行行為を受けた場合の対応方法についても意見を求めた。<br>【考察】<br> 会議結果及び警察署からの回答を受け、救急隊としての対応方法、活動の方針について考察した。