著者
横田 カーター 啓子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.28-33, 2019-01-01 (Released:2019-01-01)

ITの発達によりあらゆる人が情報を発信することが容易になった。事実,フェイク,実物と識別が困難なディープフェイクが混在し,事実誤認も「違う形の事実alternative fact」とされ,また公文書の改竄が公然と行われる。自分の好む情報のみを取り入れる傾向が強まっている社会において,事実の記録・保存・提供という情報に携わる人々の仕事の重要性と社会責任はこれまでになく増しており,人文学司書の存在意義と役割は極めて重要になっている。