著者
橋本 善太郎
出版者
東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林
雑誌
東京大学農学部演習林報告 (ISSN:03716007)
巻号頁・発行日
vol.98, pp.25-97, 1997

昭和32年,自然公園法が制定され,自然公園は国立公園,国定公園,都道府県立自然公園の3種類に分類され体系化された。平成8年3月現在,国立公園は28ヶ所205万ヘクタール,国定公園は55ヶ所133万ヘクタール,都道府県立自然公園は303ヶ所195万ヘクタールに及び,自然公園全体で国土の14.1%をカバーするにいたっており,国土の自然環境保全上中心的な役割を担っている。このうち国立公園,国定公園については国が指定し,その管理も法律により行われている事からも,制度等に関する一定の評価も定着している。一方,都道府県立自然公園は自然公園体系のヒエラルキーの下位に位置していること,その指定等の管理運営も都道府県の条例により行われていることもあり,その実態すら必ずしも明らかとは言えない状況である。