著者
折橋 健 檜山 亮 原田 陽
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.85-88, 2018 (Released:2019-12-03)
参考文献数
16

シイタケ菌床栽培において,オノエヤナギのおが粉の粒度がシイタケ発生に及ぼす影響を検討した.おが粉製造後,4区分に粒度調整したおが粉を試験区,粒度未調整のおが粉を対照区に用いて栽培試験を行った.その結果,主な粒度が0.5 - 1.0 mmのおが粉を用いた試験区で,対照区や他の試験区よりも子実体収量,特に商品価値の高いMサイズ以上の子実体収量が高くなった.この結果は,ヤナギおが粉の粒度調整がシイタケ生産におけるヤナギの有用性を高める可能性を示している.