著者
小原 清弘 長坂 充 鍵政 豊彦 正井 一夫 宮崎 光夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.299-300, 1994-09-20
被引用文献数
1

近年、大規模なデータベースの高速検索や高信頼性の要求、ダウンサイジングや規模に応じたスケーラプルな構成が可能などの理由により、並列計算機上で動作する、並列RDBシステムが注目されている。このような並列RDBシステムの性能を決める最も重要な要素の一つに、プロセス(プロセッサ)間通信性能がある。プロセス間通信方式の中では、ソケットを用いたTCP/IPが最もポピュラーである。しかし、並列RDBシステム内の通信方式として採用するには一回の通信当りのプロセッサの負荷が重すぎ、システム全体の性能向上の阻害要因となってしまう。本稿では、メモリ間直接通信と呼ぶ、分散メモリ(疎結合)型並列計算機内の通信方式を用いた、並列RDBシステムの通信高速化方式を示す。最初に、分散メモリ型並列計算機内の高速なプロセス間通信方式である、メモリ間直接通信を示す。そして、メモリ間直接通信の並列RDBシステムヘの適用方法を示す。