著者
正木 裕美
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.65, no.12, pp.1157-1163,a1, 1997

クリークは, これまで佐賀平野の生命線であっただけに人々は, クリークによって不便さには目をつむらざるを得なかった。水資源開発問題を機に, 不自由さに我慢しきれなくなった人たちから何とかクリーク征伐をという声が大きくなった〇そこで早速平野全域の水利慣行調査, クリークの功罪調査を実施。功を損なわず罪を矯めることで筑後川下流土地改良事業とクリーク統廃合計画を中心に圃場整備計画を策定, 地元の同意を得て今や佐賀平野は大変貌を遂げつつある。クリークそのものが歴史的土地改良資産ではあるが, そのうち代表的なものをできるだけ在来の持味を損わぬように保全し活用したいとした。横武地区, 兵庫西部地区の2地区を紹介するものである。