- 著者
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岡本 善敬
山本 哲
武下 直樹
沼田 憲治
- 出版者
- 脳機能とリハビリテーション研究会
- 雑誌
- 脳科学とリハビリテーション (ISSN:13490044)
- 巻号頁・発行日
- vol.13, pp.17-22, 2013-08-09 (Released:2018-10-30)
- 被引用文献数
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lateropulsionとは, 無防備な側方への傾倒により立位・歩行が困難となるが, 短期間に改善をみる症候である. また, 延髄外側梗塞を責任病巣としWallenberg症候群に伴って出現することが多いとされる. 今回, Wallenberg症候群を認めるも, 主症状であるlateropulsionが遷延した症例を経験した. 症例は60歳男性. MRIでは左の延髄背外側とともに小脳虫部に梗塞を認めた. これらはいずれも背側脊髄小脳路から情報を受け, 無意識下での姿勢制御に関与する領域であることから, lateropulsionが遷延する要因になったと考えられる.