著者
武田 眞一
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.46, pp.8-11, 1995

岩手県内の23地区を分類単位, 1974年~1993年の葉および穂いもち発生圃場率を変数として, クラスター分析および主成分分析により, 県内のいもち病発生の地域区分を行った。その結果, 地理的に隣接した地区で構成される7つのグループに分類された。グループA (岩手郡北部) は極少発生, グループC (県北部) は少発生, グループB (県中部平坦部) は中発生, グループD (奥羽山間部) およびグループG (県南部) は多発生, グループE (遠野地方) およびグループF (中部沿岸部) は葉いもちに比べ穂いもちが多発するなど, 各グループは, いもち病の発生に異なる特徴があった。また, 各グループの発生特徴は各地域の気候特性と関連していた。