著者
歳藤 利行
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.81, no.4, pp.372-377, 2019

<p>粒子線治療は高エネルギー荷電粒子線を用いた放射線治療であり,腫瘍への集中性のよい線量分布を形成することができる.近年,良好な治療効果が実証され,一部では日本国内で保険適用が始まっている.原子核乾板は粒子線治療の黎明期から要所要所で研究に用いられてきた.粒子線治療のさらなる高精度化に向けても大きく進化した今日の原子核乾板技術が大いに活躍することが期待できる.</p>