- 著者
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水嶋 好美
- 出版者
- 浜松医科大学
- 雑誌
- 若手研究
- 巻号頁・発行日
- 2018-04-01
この研究は、日本の看護師を対象として、「看護師の共感能力を評価する臨床対人反応性指標(原版)が共感を評価することができているか」を検証することを目的とした。この研究の対象者は、国立大学病院に所属する看護師と看護学研究者であった。分析を行った結果、臨床対人反応性指標は、18項目であり、2つの共感の要素を評価できることが明らかになった。その2つの要素は、患者の視点に立って患者を理解する「視点取得」と如何なる患者も無条件に理解しようとする「無条件の肯定的理解」を評価することが確認された。この共感の指標を用いて、共感を教育していくことで、看護師の共感の能力は向上すると考えられる。