- 著者
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水木 航平
廣津 登志夫
- 雑誌
- 研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:21888795)
- 巻号頁・発行日
- vol.2019-OS-145, no.14, pp.1-8, 2019-02-21
近年,多くの企業でコンテナ型仮想化によるマイクロサービスアーキテクチャが広く使われるようになってきた.コンテナ型仮想化は起動時間が高速でイメージ管理が容易であるという特徴があり,Linux 向けのコンテナ仮想化技術としては Docker が広く使われている.このようなコンテナ型仮想化の利用場面を考えると,誤編集や誤操作によりサービス基盤となる重要な情報を壊してしまう人為的ミスや,攻撃によりコンテナ内のコンテンツが改竄されるリスクに対処する仕組みが必要になってくる.そこで,本研究では Docker のイメージ管理に使用される OverlayFS を改良して任意のタイミングでスナップショットを保存する機能を実現する.ここでは,状態の保存と観測というそれぞれの目的に適したスナップショットの方法として,ノーマルモードと強制書き出しモードの 2 つの方法を用意した.