著者
氷川 竜介
出版者
慶應義塾大学アート・センター
雑誌
Booklet (ISSN:13420607)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.84-98, 2012

宮崎駿監督の原点『未来少年コナン』「終末もの」を生んだ時流との決別終末を希望で乗りこえる『宇宙戦艦ヤマト』地球環境と人を巨視的にとらえた『機動戦士ガンダム』終末のさらに果てを描いた『風の谷のナウシカ』原作漫画版『ナウシカ』の結末が描いた生命の本質Godzilla and Astro Boy 3図版削除
著者
氷川 竜介
出版者
日本アニメーション学会
雑誌
アニメーション研究 (ISSN:1347300X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.37-44, 2020-09-30 (Released:2021-05-07)
参考文献数
11

この論文は高畑勲によるアニメーション映画「じゃりン子チエ」を分析した。原作は大衆に人気があり、広く知られる漫画である。高畑は作家性を抑制し、原作に忠実であろうと努力した。その結果、論じられる機会の乏しい作品となっている。しかし、漫画と映画は、表現の点で大きく異なっている。そのギャップを埋めるための高畑の方法を、具体的な映像に基づいて検証した。映画では時間と空間に関する意識が重要である。高畑勲が映画をどのようなものと把握し、構築しようとしていたか、その一端を検証考察する試みだ。