著者
永倉 俊充
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.56-61, 1949-10-15

朝永氏の超多時間理論に於て,単一時間理論との関係に就いての考察に多少不充分な点あり,その為にHamiltonianの誘導に当って模索的な方法がとられている点がある.著者はこれ等の点に考察を加えてこれを明確ならしむると共に,Diracの相対論的場理論との関連をも明かにした.