著者
永田 千晶
出版者
岩手大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
岩手大学大学院人文社会科学研究科研究紀要
巻号頁・発行日
no.24, pp.41-62, 2015-06

筆者は修士論文において,中世末期から近世初頭のドイツで著された法的文献の一つ『クラークシュピーゲル(Klagspiegel)』1)(以下,Ksp.)に関して,その法制史的,とりわけ刑事実体法史的な意義を検討した。本論文は,修士論文で述べた内容のうちKsp.における故意/過失,未遂にトピックを絞り,構成し直したものである。