著者
永野 亜紀
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.35(2021年度 環境情報科学研究発表大会)
巻号頁・発行日
pp.119-124, 2021-11-30 (Released:2021-11-29)
参考文献数
14

本研究は政府のトップダウンによる地球温暖化対策であるクールビズについて,メディアが何を市民に伝えたのか,市民はどのように評価したのかを明らかにする事を目的とする。分析データは新聞報道の抽出記事,並びに,読者の投書記事をテキストデータ化し,内容分析と感情分析を用いた分析をおこなった。内容分析の結果からクールビズの報道は経済政治面に集中していたが、これにはクールビズの官製需要の側面が関係していると考察する。また,感情分析の結果からすべての感情極性値はネガティブな値を示していた。これは気候変動に関する人々の行動変容の観点から必ずしも悪い結果ではないと考える。