著者
江原 友登 多田 充
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.2, 2017-10-16

近年,乱数はゲームやオンライン抽選など様々な用途で使用され,私たちの生活にも多く関わっている.しかし,乱数として使われた値による結果が本当に乱数による結果なのかを私たちユーザー側が知る手段がなく,結果に納得できないこともある.示された結果がサーバー側の意思が働いていない,正当な手順で正しく作成された乱数によるものだとユーザーが確認できることが重要である.そこで,本論文ではブロックチェーンの特徴である透明性のあるデータ管理機能を利用した,透明性のある乱数生成方法について提案し,実装,検証を行うことを目的とする.