著者
池末 成明
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.45-52, 2017 (Released:2017-12-26)
参考文献数
12

情報通信の共同研究について、東南アジア諸国連合(Association of South‐East Asian Nations, ASEAN)では• 既得権益や規制が弱く低コスト短期間で実証実験が可能である。• 研究者は研究と製品化や製品と市場のデスバレーの橋渡しをしている。• 研究者はクリステンセンの破壊的革新のプロセスを踏み、市場を開発している。• 3 か国以上3 研究機関以上で運用するバーチャルラボによる共同研究がASEAN で始まっている。• 中国や欧米のASEAN での共同研究の現状を把握することが必須である。• ASEAN の研究活動に関連するナレッジをワンストップで提供できることが求められている。
著者
池末 成明 由良 栄士
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.57-65, 2011-09-25

本稿では、(1)欧米の周波数オークションやM&A戦略を振り返り、(2)その会計的な側面を整理した後、(3)通信キャリアの会計の比較を行なった。その結果、M&Aと周波数オークションによる無形資産の価値が巨額であることがわかった。国際財務報告基準いわゆるIFRS(International Financial Reporting Standards)は、M&Aや周波数オークションにおける事業計画上も大きな影響を与える。セグメント会計の管理が、その影響の解決方法のひとつとなるだろう。