著者
河口 淑子 多治見 左近
出版者
Japan Association for Cultural Economics
雑誌
文化経済学 (ISSN:13441442)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.63-77, 2000

本研究では、地域の文化活動の実態をとらえることを目的とし、奈良市内の公民館における自主グループ活動に注目した。グループ活動の目的は大別すると3つに分類され、これらの目的はグループが結成される段階で大方決まっていた。目的別に活動の形態、頻度などに特徴があり、また、問題点はそれらの間で異なっていた。公民館を使用する最大の理由として、無料で使用できること、立地条件のよさなどがあげられた。しかし、場所取りや駐車場に関する不満が多く、自由に使用できる空間の整備が必要である様子がうかがえた。
著者
河口 淑子 多治見 左近
出版者
Japan Association for Cultural Economics
雑誌
文化経済学 (ISSN:13441442)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.59-68, 1999
被引用文献数
1

本研究は、情報誌"ぴあ"の音楽・演劇公演状況を分析することにより、関西圏の各都市における催し物の開催数や種類の分布の実態を明らかにすることを目的としている。人の流動状況や立地状況などの都市の性格と催し物の数やジャンルとの間には関係のあることがわかった。観客を供給する規模や地域的な広がりに違いはあるが、大阪市と京都市は催し物の供給に関して、関西圏の中心的な都市であることが分かった。また、都市の立地状況の違いにより、開催されるジャンルには違いがあることが把握できた。