著者
山内龍之介 江藤大 油田健太郎 岡崎直宣
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.265-266, 2012-03-06

近年,無線センサネットワーク(以下WSN)が注目されている.WSNでは,センサノード(以下ノード)の再充電が難しい為,ネットワークの省電力化が重要である.この問題を解決する手法として,k重被覆が提案されている.k重被覆とは,k層のレイヤがデータ収集を行う間,他のレイヤをスリープ状態にすることで消費電力を抑えることができる手法である.しかし,従来のk重被覆では,センシングノードは同時にデータの中継も行う為,ノードの消費電力の偏りが大きく,レイヤの寿命が短くなってしまう.そこで本論文では,センシングしたデータの中継のみを行うノードで構成されるローカルシンクレイヤを提案し,従来手法との評価及び比較を行う.