著者
宮崎真奈実 荒川正幹
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.539-540, 2012-03-06

テトリスを自動でプレイする人工知能プログラム(テトリスコントローラ)の開発を行った。テトリスコントローラでは、まず現在の盤面とピースから考えられるすべての盤面を生成する。次に各盤面について特徴量を計算し、評価関数を用いて盤面の評価を行う。そして最も高い評価値を持つ盤面に基づいて現在のピースの置き方を決定する。本研究では、評価関数としてニューラルネットワークを用い、その重みを遺伝的アルゴリズムによって最適化した。中間層ニューロンの数を変更し、複数回の最適化計算を行った。その結果、平均6,020万ラインの性能を持つコントローラを開発することに成功した。これは従来の結果を大きく上回る性能である。
著者
清水玲那 橋口恭子 小川克彦
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.373-374, 2012-03-06

日記がブログになったように、昨今では新聞、書籍など様々なものの電子化が進んでいる。便利さや手軽さが叫ばれる一方で、紙の方が「なんとなく」良いという声もあり、便利さだけではない要素が利用者の心理にはあると思われる。しかし、紙と電子を比較する先行研究では、使う瞬間にのみ着目したものが多かった。 本論文では、学生にもっとも身近である単語帳を対象に、紙あるいは電子メディアを使った際の記憶力の比較実験について述べる。その結果、次の日までなら使い慣れた媒体の方が記憶に残りやすいが、1週間後には日常の利用頻度に関係なく紙媒体の方が記憶に残りやすいということがわかった。
著者
胡麻田学 長名優子
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.333-334, 2012-03-06

本研究では、MIDIキーボードによる検索キーの入力が可能な不応性を有する自己組織化特徴マップを用いた曲の一部をキーとする音楽検索システムを提案する。提案システムでは、キーとして曲の一部や曲に含まれるリズムの一部を入力することで検索を行う。提案システムでは、マップ層のニューロンにおいて不応性を考慮することにより、入力データに類似した特徴を持つ複数のニューロンが順次発火できるようにすることで複数の曲の検索を実現する。
著者
湊耕平 中尾和夫
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.677-678, 2012-03-06

人身事故のような長時間の運休が生じる障害が発生した場合、その影響は障害の発生した路線だけではなく、直通運転を行っている他の路線にまで波及していく。また、十数分間の遅れが列車に生じた場合、列車の連絡関係によって前後の列車にも遅れが発生する。本研究では、ダイヤ・列車接続情報と障害情報をもとに、障害による影響や影響範囲をシミュレートし、運転再開時刻・遅延時間・正常なダイヤに回復するまでの時間といった障害特性を鉄道利用者に提供する。また、全ての駅に同じ情報を送るのではなく、路線を複数の区間に区切ってそれぞれの区間に最適な障害特性を配信することで、その駅に適した振替輸送や遅延時間の案内を行う。
著者
板持貴之 三輪誠 田浦健次朗 近山隆
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.209-210, 2012-03-06

近年,イラスト投稿サイトと呼ばれるサービスを通じ,様々なイラストがインターネット上で閲覧できる.そのようなサービスにおいては,投稿者の情報(作者情報) と共にイラストが投稿されることが多いが,作者の検索を行うときは作者名などのキーワードを知らなければ検索ができないのが現状である.そこで本研究では,作者情報が未知のイラスト画像を入力し,そのイラストの作者らしい作者のランキングを出力する画像認識システムを提案する.画像認識システムの認識手法としては,イラストの作者情報をラベルとした教師あり学習を用いる.本論文では特に,その学習に用いる,作者を識別するためのイラストの特徴量に焦点を当てて提案・評価を行う.
著者
宮原景泰 鷲野浩之
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.5-6, 2012-03-06

4線式アナログ抵抗膜タッチパネルは、コストが小さく、現在広く用いられているが、タッチ座標検出の原理上、マルチタッチ検出を行うことが難しい。本稿では、このタッチパネルによるマルチタッチ検出について、複数の 端子間抵抗値を用いることで、幅広いタッチバリエーションに対応する手法について発表すると共に、評価結果について報告する。
著者
奥田輔 安田孝美 水野政司
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.565-566, 2012-03-06

近年,ソーシャルメディアの普及に伴い,その情報伝搬性の高さに注目して,実社会への影響や大域的な傾向を解明する試みが盛んになってきた.本研究では,ソーシャルメディアの題材として,マイクロブログサービス"Twitter"を,実社会のモデル例として,モバイルアプリケーションストア"iTunes App Store"を対象とし,Twitterの特定のアプリケーションに対するつぶやき数の増加がもたらすiTunes App Storeランキングへの影響を統計処理を用いて調査,研究を行った.
著者
石川光季 柴田義孝
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.595-596, 2012-03-06

日本は自然災害の多発国であり、3月11日に発生した東日本大震災では壊滅的な被害を受けた。また、近年はスマートフォンやタブレット型端末などのAndroid端末の普及が見られ、これらを利用した災害情報配信や安否情報確認のシステムに期待が高まっている。しかしながら、被災時の通信インフラの破壊や携帯電話の輻輳により、被災者との双方向通信の欠如が見られ、安否不明者の状況や所在確認をすることが困難である。本研究では、災害時における5GHz帯無線ネットワークを利用し、オールワイヤレスネットワークをベースとした地域災害情報配信システムの構築を提案するとともに機能評価を行う。被災者にリアルタイムに災害情報を配信、被災者側では安否情報などの登録をし、双方向のコミュニケーションの実現を目的とする。
著者
荒川唯 亀田尭宙 相澤彰子 鈴木崇史
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.617-618, 2012-03-06

Twitterは,東日本大震災の際にも活用され,新たなメディアとして注目を浴びている.Twitterに関する研究は数々行われてきたが,ここでTwitter上での情報の発信,伝播について改めて問い直す必要があると考えられる.本研究の目的はTwitterのRetweet(以下RT)されやすいTweetを実証的に分析し,特徴を示すことである.データとしてフォロワー数の多い40アカウントの約28,756Tweetを収集した.文体と内容の特徴を抽出し,ユーザーのカテゴリーごと,RT数ごとに,機械学習による分類実験を適用した.本研究はRTされやすいTweetの特徴を示すことで,新しいメディアにおけるコミュニケーションの一面を考察し,人々のTwitterでの情報発信,伝播の一助となることを目指す.
著者
上野亮 飯島泰裕
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.519-520, 2012-03-06

日本国内地方自治体(市区町村)における、Twitter等ソーシャルメディアサービスの利活用状況に関する考察を行った。対象とした地方自治体Twitterは、国や地方自治体が運営する公式Twitterアカウント情報を提供する「Jガバメントonツイナビ」の都道府県別アカウント一覧上に登録されているものとした。分析は都道府県別アカウント開設状況、アカウントごとのツイート数やフォロー数等を対象とした。その後、分析内容について、地方自治体公式Twitter運営者である自治体職員に対し、ヒアリング調査を行うことで、その内容を補完した。最後に、それらの内容から、市民を対象とした情報発信ツールとしてのTwitter利活用の方向性やあり方についての考察を行った。
著者
原田貴史 石田剛朗 楠田哲也 神武直彦
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.495-496, 2012-03-06

防災時の情報配信については、被害によっては通常の通信インフラが利用できなくなることがあるということがひとつの課題である。また、被災状況は同じ市町村においても必ずしも同一ではないため、それぞれの場所に応じた適切な情報配信をする必要がある。これらの課題を解決するために、我々は、GPS衛星および準天頂衛星を用いた測位技術と准天頂衛星による広域同報小容量データを用いたリアルタイム防災情報配信システムを設計している。本論文では、そのシステムの概要を述べるとともに、構築したシステムがいかに実社会で有効であるかを評価するために行った実験計画の立案方法とその成果について報告する。(282文字)
著者
矢田和也 高井昌彰
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.321-322, 2012-03-06

テーブルゲームの一種である麻雀は広く普及している.しかし,麻雀は他のテーブルゲームと比べて大変難しいゲームであり,初心者のプレーヤーが基本のルールを覚えてもすぐにはプレイできず,手牌の中から次にどの牌を捨てたら良いかの判断がつかない事が多々ある.本研究ではこのような問題を解決するため,麻雀牌の画像認識と拡張現実技術を応用した麻雀初心者支援システムを構築した.本システムでは,スマートフォンを用いて麻雀初心者が自分の手牌画像を撮影することで,システムが適切な捨牌候補をリアルタイムに検出し,手牌画像上に捨牌の情報を可視化し,初心者のプレイを支援することが可能である.
著者
金子勇太 久津間啓右 泉隆
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.571-572, 2012-03-06

我々は,PCを利用した基本情報技術者試験対策のe-Learningシステムの開発を行ってきた.本研究では,PCに加えて,携帯端末を利用したシステムの検討,開発を行うことでいつでも,どこでも,どんな端末でも利用できるシステムを目指している.本報告では,現状のシステムの問題点について検討した.
著者
内木賢吾 佐藤理史
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.267-268, 2012-03-06

クロスワードパズルを解くためには、「カギ」とよばれるヒントから、単語を推定する必要がある。本研究では、カギを解く問題を連想問題とみなす。まず、カギを解析し、そのカギの連想タイプを決定する。このタイプは、必ずしも一つに定まるとは限らない。次に、タイプ毎に準備した連想モジュールを呼び出し、確信度付きの候補リストを作成する。それぞれのモジュールは、連想タイプに応じて,使用する言語資源や探索方法が異なる。複数の候補リストが得られた場合は、最後に、それらをマージして出力する。
著者
酒井大地 高橋平 筧捷彦
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.673-674, 2012-03-06

Twitterに投稿された情報から、イベントと思われる情報を抽出し、イベント開催地やイベント開催日時を利用者に提示するWebサービスの開発を行った。また、リアルタイムで出来事を検索するサービスとして、電車遅延情報や商品の発売延期情報を検索できるサービスの開発を行った。
著者
亀浦駿 長名優子
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.373-374, 2012-03-06

メロディに伴奏をつける場合には、一般には、まずメロディに対してコードを割り当て、そのコードに対して和音を鳴らすリズムのパターンを考えることになる。しかし、コードの割り当てやリズムパターンを考える際には音楽的な知識が必要となってくるため、音楽の知識があまりない人にとっては難しい場合もある。本研究では、対話型遺伝的アルゴリズムを用いたメロディに対する伴奏生成システムを提案する。提案システムでは、ダイアトニックコードを用いてコードの割り当てを行い、対話型遺伝的アルゴリズムを用いることでユーザの嗜好を反映した伴奏の生成を実現する。
著者
武居拓郎 仲谷善雄 岡田大地
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.607-608, 2012-03-06

ダンスには様々な種類が存在する。従来のダンス教育は、人と人との直接的なコミュニケーションのみで行われるものが多い。しかし、ダンスには特有の用語・感覚などの表現が数多く用いられるため、未経験者にとっては非常に理解しにくい状況にある。本論文では、ストリートダンス未経験教師の支援に着目した。ストリートダンスのジャンルの中でもロックダンスの基本の技に関して、経験者の声・知識などを元に分析し、CGを用いた教育支援方法を提案する。ダンス未経験の教師が、自身でのダンス練習、生徒への教育などにその技の特徴をしっかり理解した上で、自ら上達するだけでなく、生徒に効果的な指導ができるような教育支援システムを構築した。
著者
木下康介 山下和希 中道上 青山幹雄
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.383-384, 2012-03-06

要求獲得においてステークホルダ分析やゴール分析が利用されているが,ステークホルダの多様化により,ステークホルダ間の関係や情報システムに対するゴールが複雑化している.本稿では,ステークホルダを絞り込み,ゴール分析で扱う情報量を限定できるゴール分析方法を提案する.ステークホルダ間の関係性のモデル化にはi*を用い,役割,活動,リスクを段階的に分析し依存関係をモデル化する.i*モデルに基づき,依存強度を相互作用マトリクスで評価し,ステークホルダを絞り込む方法を提案する.絞り込んだステークホルダからゴールを抽出することで,ゴール分析で扱う情報の特定を容易にする.提案方法を例題に適用し,その有用性を評価する.
著者
原田陽雄 米山博人 下谷啓 藤居徹 西野洋平 飯田靖 西原義雄
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.13-14, 2012-03-06

発話のコンテクストから人と人のコミュニケーションの状況を可視化するシステム「VoiStrap」を提案する。本システムは、各ユーザーが装着するIDカードネックストラップ型のクライアント端末、一定範囲のクライアント端末と無線通信を行うエリアコーディネータ、および各エリアコーディネータとLANで結ばれた解析サーバーを基本構成とする。クライアント端末のネックストラップ内に複数の超小型マイクを埋め込み、自分や他人の発話をセンシングする。発話の内容ではなく発声のタイミングや韻律だけを取得し、信号解析/データマイニングによって、ユーザー間でどのようなコミュニケーションが行われているかを推定する。
著者
畑上智彦 大関和夫 平川豊
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.475-476, 2012-03-06

車車間のアドホックネットワーク向けのルーチングプロトコルとして、あて先車両の存在するゾーン情報と自車両との相対的な位置関係を利用したルーチングを行うDORPzがある。この方式では、通信中にあて先車両の右左折などによって存在するゾーンが変わった場合、あて先車両との通信が途絶えてしまう可能性があり、その対策手法については検討されていなかった。本論文では、交差点付近に通過した車両のゾーン情報を共有するエリアを設け、あて先車両が存在するゾーン情報を保持することで、通信の持続性を向上させ従来手法からの特性向上を図っている。