著者
沼尾 貴延
出版者
栃木県農業試験場
雑誌
栃木県農業試験場研究報告 (ISSN:03889270)
巻号頁・発行日
no.68, pp.41-49, 2012-03

カーネーションの2年切り栽培における適正な切戻し高さ,切戻し前後のかん水管理,栽植密度および仕立て本数について検討した。また,栃木県の主要栽培品種における2年切り栽培への適応性の確認を行った。2年切り栽培における切戻しの高さは,切戻し後の芽整理の本数が少なく,株の生存率が高い10cmが適している。切戻し前後のかん水管理は,切戻し前までかん水を継続することで,植物体への水分ストレスが軽減され,出荷可能本数が確保できる。2年切り栽培にはスタンダードタイプでは出荷可能本数の多さから「エクセリア」が,スプレータイプでは生存率の高さおよび出荷可能本数の多さから「インテルメッツオ」,「デリカード」,「ガンジーイエロー」が適している。