- 著者
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池添 博彦
向田 千鶴子
井上 輝子
沼田 和枝
- 出版者
- 帯広大谷短期大学
- 雑誌
- 帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
- 巻号頁・発行日
- vol.9, pp.A1-A41, 1972-03-25
1.材料食品に重点をおいて,嗜好調査を行ない,年令および性別による嗜好尺度の違いを調べた。2.調査食品185種の各年代別の平均値は3.8から4.1の間で,対象者全体の嗜好尺度は平均値3.9±1.4であった。3.好まれる食品としては,男女共に,鮭 エビ,ミカン,イチゴ,パイナップル,ブドー,リンゴ,ナシ,モモ,カキ,クリ,スイカ,ノリ,いなり寿司,すきやきが挙げられた。女性では力二,アイスクリーム,ラーメン,トーモロコン,夏ミカン,ビワ,シイタケ,シュークリーム,チョコレートが好まれ,男性では,豚肉,タコ,バター,味噌汁,八宝菜が特に好まれる食品であった。4.嫌われる食品としては,男女共に,脂肉,ベーコン,キャビア,ラードがあり,女性では,キューリ(魚),サツマアゲ,ウイスキー,酒 ビールが,男性では,チクワ,ヒラメ,カマボコ,高野豆腐,煮豆,アンズ,サトイモが挙げられた。5.嗜好度合の類似性では,男女間では,3O代および40代がかなり高く,15才以下では低くなっていた。また,年令の差が大きくなるに従って,類似性は低くなった。