著者
浜島 清利
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.116-120, 2018-06-08 (Released:2018-09-14)
被引用文献数
4

大阪大学と京都大学で起こった音波に関する出題ミスの原因を探る。それにより音波の本質は疎密波であるという認識が深まる。特に,音波の干渉では,変位よりも疎密で考えた方が現象を明快に理解できることを論証する。ただし,音波が壁で反射するとき,疎密の位相は変わらない(密は密のまま反射する)ことに注意する必要がある。今後,高校では音波を教える際に疎密の観点を取り入れることが望ましく,大学は出題時に「音源は疎密で同位相の音波を出している」のように表記するなどの配慮が必要である。