著者
浦野 泰照
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.264-267, 2011-05-20 (Released:2017-06-30)
参考文献数
1
被引用文献数
1

蛍光を原理とする分析手法は高い感度を有し,様々な分野で汎用されている技術である。本稿ではまず,生物・医学領域での蛍光可視化手法の有用性について,その感度,特異性の面から概説する。さらに,蛍光観測法に必須となる各種蛍光物質の挙動を化学的に正しく理解することをめざし,励起,発光,無輻射遷移の各過程についてわかりやすく解説する。